夏風邪の代表格、「ヘルパンギーナ」ついてご紹介いたします。
「ヘルパンギーナ」を含む「手足口病」「プール熱」は三大夏風邪といわれ、
だいたい6月から8月にかけて子どもを中心に流行のピークを迎えます。
小さなお子様に多く見られる夏風邪の代表的なウイルス性の感染症です。
「コクサッキーウイルスA群」が原因で、ウイルスの型がいくつかあるので、
何度もかかってしまうことも珍しくない感染症です。まれに大人も発症します。
症状は38℃以上の高熱が続くのと同時に口蓋垂とその周辺に1~5mmの水ぶくれのような水疱がたくさんでき、
それが後に潰れ黄色い潰瘍となり水をのみ込むだけでも痛みを感じます。
のどの痛みが強いため食事や水分を受けつけなくなることから
脱水症状を引き起こしたり、
高熱から熱けいれんを併発することもあります。
ただでさえ、汗をかき脱水になりやすい季節のため市販の軽水保水液やイオン飲料を飲むようにし、
脱水症状にならないように気をつけてください。
ヘルパンギーナは抗生物質が効かず、特効薬はありませんが
症状が軽い病気のため、
風邪を引いたときのように十分安静に過ごし
免疫力を上げることで治る病気です。
予防や家族内で感染を広めないためには感染した方との接触を避けるようにする、
うがい手洗いをしっかり行うなど感染対策が大切です。
また、子どものオムツを交換したときに保護者は石鹸と水で手をきちんと洗う、
ヨダレがついたおもちゃなどをこまめにふく、食事のときに食器を共有しない、などの対策もあります。
気になる症状がありましたら、いぬかい耳鼻科へお気軽にご相談ください。
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